2. 印材を彫る。

佛画を描いて書も書いて作品にするにあたって雅印が必要となる。

作品中の自分の印は作品の一部であると思っていたので、自分で刻するこ事とした。

先ずは先人の残した印を模する事から始め、自分の印は50程彫ったであろうか。
それと共に篆刻作品も手掛けて手許に残っているものを集めてみた。
目指したのは斉白石と2世中村蘭台であったが、所詮無理な事が良く分かって、平凡な

作品に終ったのは残念なことであった。

 

 

 

 

 

 

 

  1. 不憂貧
     貧乏を憂えず。 361

 

 

 

 

 

  2. 不同轍
    同じ轍を踏まない。 362

 

 

 

 

 

  3. 間中至楽  清蔡軾
             363

 

 

 

 

 

4. 烏兎忽々   364
中国の古い伝説に太陽には3本足の烏が住み、月の中には兎がいるという。

このことから烏はからすで太陽の意。

兎はうさぎで月を指し転じて歳月、
月日の例えとなった。

忽々はあわてゝ急ぐの意。月日のたつのは早いさまを云う。

 

 

 

 

 

 

 

5. 俱会一処    365
阿弥陀仏の浄土に往来して浄土の人々とともに一処に会同すること。

 

 

 

 

 

 

 

 

6. 一鳴驚人    366
  一声鳴いて人を驚かす。

 

 

 

 

 

 

 

 

7. 書画禅     367

 

 

 

 

 

8. 空釣坐魚亦釣楽 高枕臥遊山目前

             368

餌なき釣り針で釣られる心配が無いか ら魚も楽であろう。柴門を出でずに浮世
を知らぬ顔で臥すれば青山は眼前にあらわれてくる。

 9 王維 詩  369      

            酌酒興君君自寛 人情翻覆以波瀾
             白首相知猶按剣 朱門先達笑弾冠
               草色禅経細雨湿 花枝欲動春風寒
             世事浮雲何足問 不知高臥且如餐   

 

 

 

10.  静不備 動靡遠  No。 372
 静にして一方によらず、動にしても 違う如き事があってはならない。

 

 

 

 

 

 

 

11.  仁者寿 智者楽 孔子  373

 

 

 

 

 

 

 

 

12.  五言絶句  杜甫  289

13.  漢魏六朝  張湛
       衿厳礼を好む 動止則有り 幽室に居処し、必ず自ら修整す。