和田 大諷

東京葛飾区金町在住

佛画・書・刻字・篆刻を制作

20数回の個展を都内、ひたちなか、ロスアンゼルス、サンクトペテルブルグで開く。過去の個展は展示会の項目をご覧ください。

 

次回鳩居堂での個展は2019年4月2日(火)から7日(日)の予定です。

 テーマのひとつが「紫式部日記」を紺紙銀泥の巻子にまとめたもので、これまでの文字より半分の細字にして上・下を一巻に纏めることが出来た。

なお 恒例の東大名誉教授大場 秀章先生の講演内容も「紫式部日記」と植物がテーマとなります。

 

著作 2014年2月

    「大諷の映画狂時代」

   2018年1月「大諷のへそ曲り

     読書日記」

 

ボクシングは若い頃からのファンにして、頭の中に過去の試合やボクサーの名前が詰まっている。

毎週月曜日のTV観戦記の記事は公平な目での厳しい批評が面白い。世界戦代表的試合は殆ど欠かさずアップしています。

 

 

「 ピカソになりっきた男 」 ギイ・リブ作

 彼は完璧な贋作の作り方として

1.「本を読み、メモをとり、他人に浸り切った。それがピカソだった場合、俺はその作

  品が制作された年、月、更には推定される日にち、場所まで正確に調べなければ気

  がすまなかった。

  彼は何故どのようにしてこの作品を作ったのだろうか?どんな精神状態にいたのだ

  ろうか? それはまさに捜査官のような仕事だった」

 

2.「今後はその時代の材料を手に入れなければならなかった。特に偉大な画家達が実際

  に使っていた紙のストックを手に入れ、例えば透かし入りの紙で、その紙には透か

  しでマルク・シャガールのイニシャルの『M.C』が入っていた。

  これはあらゆる本物証明書に匹敵した」なぜならシャガールの個人的な個人的紙だ

  ったからである。古い画材屋を徹底して探し、母親や祖母の時代のスットックをみ

  つけ鉛筆がいっぱい入っている箱や、戦前のグワッシュ、古いクラフト紙、ペンを

  発見買い占めた」

 

3.   画家になりきる。

  「シャガールは妻が毎朝持ってくる花束の色から着想を得ていた。だから俺も全く

        同じことをしてサン・マンデの花屋と契約し、毎朝その日の花を届けてもらって

       いた。シャガールやマティス、ピカソになれるようになり、彼等のように考え、そ

       の人物を演じきれるようになった。自分自身から抜け出して他人に転換する瞬間が

       必要で、そうでない場合はまばたき一つしなかった」

 

4. 「使用した用具一切は総て廃棄した。証拠を残さない為である。等、真に恐るべき

      贋作者振りである。取り調べた検察は「もしピカソが生存していたら、すぐに彼を

      雇ったであろう」と語っている。

 

5. 贋作について。

  美術店やオークションでは必ず大量の贋作が出回っている。円山応挙を筆頭に江戸

  中期の画家が多いようである。成程となんとなく納得の値段がついており、店側も、

  客も、誰もがこれが本物とは考えないのである。付けられた価格は、その作品のつ

  くられた時代の紙であるか、又作品の出来で決められており、これら多くの贋作に

  よって美術界は成り立っていると云えなくもないのである。真筆、伝、1番手、2

  番手、若い等と等級がつけられて美術界に存在している。

  

  購入する側も納得づくで買い求め、楽しむのだ。なかには判別つけ難い作品も多く

  あり、本物として美術館に収蔵されているものも数多く存在している。

  ピカソは「画家とは結局なんなんですか」という質問にこう答えた「それは自分の

  好きな他人の絵を描きながらコレクションを続けたいと願うコレクターのことだ。

  私はそうやって始め、するとそれが別物になっていく」「そして彼は付け加えた。

  『巨匠をうまく模倣できないからオリジナルなものをつくることになる』と皮肉交

  じりに答えている。