著者から贈られる

富岡幸雄氏著書
富岡幸雄氏著書

富岡幸雄 中央大学名誉教授より著書「税金を払わない巨大企業」文春新書を贈られた。
これで贈られた税制に関する著書は10冊に及ぶ。1925年生まれの氏の精力的な執筆及び、講演活動には驚嘆する以外にない。

この本の中で大企業が法の抜け道を使って税金をいかに支払っていないかが詳細に語られている。

 

企業が赤字を出した場合、以降9年間に亙って赤字分の赤字分の補填まで税金を支払わなくても良いこと。受け取る配当金が子会社や関係会社のものであれば申告税額はゼロになる事。他企業からの配当金もその50%は免除されること、租税特別措置による特定企業を優遇している事、等々によって2013年3月期の法定税率38.01%に対して三井住友FG、0.002%、ソフトバンク0.006%しか実効税負担がない。他軒なみ大企業の実効税率が列記されている。

 

個人並みに配当金に税が掛けられていれば、12兆円に及ぶ税収があるとの事。

政府の大企業に対する手厚い保護は実に信じがたいほどである。しかも経済界のリーダー達は法人税の減税を一斉に叫びたてており、その厚顔振りはまさに反国民的であり、恥も外聞ももかなぐり捨てた厚かましさで、人間としての品格も感じられない実情が語られている。財界と大企業は、「日本の法人税率は先進国の中では極めて高い」と被害者意識をむき出しにして、法定正味税率35.64%を数年以内に20%台まで下げると政府に公約させた。
しかし大企業が実際に納税している実効税負担率は、諸外国の法人税より低かったのにである。

 

氏は「税制は政治のバックボーンであり、社会の公平さの鑑であり、国民から信頼されるかどうかの要」と締めくくっている。