和田 大諷

東京葛飾区金町在住

佛画・書・刻字・篆刻を制作

20数回の個展を都内、ひたちなか、ロスアンゼルス、サンクトペテルブルグで開く。過去の個展は展示会の項目をご覧ください。

 

次回鳩居堂での個展は2019年4月2日(火)から7日(日)の予定です。

 テーマのひとつが「紫式部日記」を紺紙銀泥の巻子にまとめたもので、これまでの文字より半分の細字にして上・下を一巻に纏めることが出来た。

なお 恒例の東大名誉教授大場 秀章先生の講演内容も「紫式部日記」と植物がテーマとなります。

 

著作 2014年2月

    「大諷の映画狂時代」

   2018年1月「大諷のへそ曲り

     読書日記」

 

ボクシングは若い頃からのファンにして、頭の中に過去の試合やボクサーの名前が詰まっている。

毎週月曜日のTV観戦記の記事は公平な目での厳しい批評が面白い。世界戦代表的試合は殆ど欠かさずアップしています。

 

 

池井戸潤「民王」読む

あの「半沢直樹」を書いた池井戸の作品である。
首相武藤泰山は国会答弁中にいきなりどうしようもないどら息子翔と入れ替る。(これはこれでテロか某無法国の策略かと探すことになる)その場は官房長官狩屋の桟転で切り抜けるが次回はそうはいかない。第一秘書貝原の書いた答弁原稿を読む事になるが漢字が読めない。「我国はアメリカ発の金融キキン(危桟)によるミゾユー(未曾有)の危桟にジカメン(直面)しており景気は著しくテイマイ(低迷)しておるところでございます。」建設など一部の業界においては大型倒産がハンザツ(頻発)し、製造業においては急激な受注減によるハヤリ(派遣)労働者首切りの問題がワカオキ(惹起)しておりまして、こうした事態をカイサケ(回避)するため昨年から我が党が実施してきた経済対策をフシュウ(踏襲)した積極的な景気刺激策を講じてまいるトコロアリ(所存)です。と読むのである。
連立する反党の江見国交大臣は講演会で「日協連が強い県は学力レベルが低い」と発言し更迭される。狩屋官房長官は愛人問題が暴露されて窮地に追い込まれる。経済産業大臣が酪酊状態で記者会見をしたりと騒動が続く。
麻生前首相を想起させるエピソードを数多く盛り込み、当時を思い出す読者も多いことであろう。票と金と組織の論理に支配された政治の世界に漢字も読めないダメ息子翔を放り込んで話は盛り上がっていく。ダメでも素直で物怖じしない性格で、政治のバカさ加減を浮き彫りにしてゆく。揚げ足とりのマスコミに対して「お前らそんな仕事をして恥ずかしくないのか、目をさましやがれ」と啖呵を切る。愛人を囲った武藤泰山に妻が慰謝料1億円を請求すること等、登場人物が各々個性溢れて描かれており、まことに面白い小説となっている。