和田 大諷

東京都 葛飾区金町在住

佛画・書・刻字・篆刻を制作。

個展は都内、ひたちなか、米国のロスアンゼルス、ロシアのサンクトペテルブルグで開催、20数回に及ぶ。

過去の個展は展示会の項目をご覧ください。

 

鳩居堂「和田 大諷 の個展」終了の

お知らせ

  2022年4月の第7回の個展を

  持ちまして個展開催は終了と

  致すことになりました。

  

  これ迄度々個展に足を運ん

  で下さいました皆様に心より

  お礼申し上げます。

 

  作品の作成および発表は本

  ホームページにてこれ迄通

  り行います

  引き続きご覧くださいます

  ようお願い致します。

     2023年 1月 1日

     

 

   

著 書

 2014年2月

  「大諷の映画狂時代」

  2018年1月「大諷のへそ曲り

            読書日記」

  2019年7月  「大諷の観音の道」

  2020年11月  「大諷の無辺楽事」

  2021年11月「続 ・大諷の無辺楽事

         ボクシング編」

  2022年 10月

          和田大諷「金泥の世界 」

 

ボクシングは若い頃からのファンにして、頭の中に過去の試合やボクサーの名前が詰まっている。

毎週月曜日のTV観戦記の記事は公平な目での厳しい批評が面白い。世界戦代表的試合は殆ど欠かさずアップしています。

 

 

「燃えつきた地図」 読む

1967年発表された安部公房の小説である。

失踪した男の調査をその妻から依頼された興信所員は失踪した男の妻や弟から手がかりを求めて話を聞き、遺留品を要求するが、要を得ない対応に不信を抱いたまま男の勤務していた会社や立ち寄った酒場、喫茶店等で聞き込みを行うが、果たして家出したのか、殺害されたのか調査は一歩も前進する事無く過ぎていくうちに男の弟は殺害され、男の職場の部下も死ぬ。興信所員は調査を続ける内に男と自分の生活やいき方を重ね合わせて次第に現実の社会が取り留めない現実感の無いものになって行き、自分の存在と社会とがどちらが実体のあるものか不安となり自分を見失う。
相変わらずの安部公房の文章力は凄く細部の描写に力を入れて読者を安部公房ワールドに引き込んで行く力量は見事である。