平家物語7巻書き終わる

平家物語 巻7

蓮華王院(清盛が後白河院のために造進したもの)に於いて公卿の詮議があった。平家追討に功績のあった源氏の勧賞を議するためである。頼朝と義仲の間に不和が生じており公卿達はその対応に苦慮していた。義仲は子息義重を頼朝に人質として差し出していたが両者の間にある深い亀裂を埋めることは出来なかったのである。義仲の入洛を前に平家が動きを見せ始めると法皇は法住寺殿に移りこれに安徳天皇の行幸を促す。凡庸な宗盛はそれと知らずに法皇を見のがし窮地に追い込まれる。