和田 大諷

東京葛飾区金町在住

佛画・書・刻字・篆刻を制作

20数回の個展を都内、ひたちなか、ロスアンゼルス、サンクトペテルブルグで開く。過去の個展は展示会の項目をご覧ください。

 

次回鳩居堂での個展は2019年4月2日(火)から7日(日)の予定です。

 テーマのひとつが「紫式部日記」を紺紙銀泥の巻子にまとめたもので、これまでの文字より半分の細字にして上・下を一巻に纏めることが出来た。

なお 恒例の東大名誉教授大場 秀章先生の講演内容も「紫式部日記」と植物がテーマとなります。

 

著作 2014年2月

    「大諷の映画狂時代」

   2018年1月「大諷のへそ曲り

     読書日記」

 

ボクシングは若い頃からのファンにして、頭の中に過去の試合やボクサーの名前が詰まっている。

毎週月曜日のTV観戦記の記事は公平な目での厳しい批評が面白い。世界戦代表的試合は殆ど欠かさずアップしています。

 

 

山田洋次監督の「東京家族」みる

山田洋次監督が1953年の小津安二郎監督の「東京物語」をリメイクした作品である。1953年を2012年の現代に置きかえて制作しているが、1953年は戦後8年。戦争の傷跡をやっと修復してこれから経済の復興と民主主義国家の建設をはかろうとしているときに小津は既に始まりつつあった家族制度の崩壊を見抜いてこの作品をつくっている。まさに時代を先取りしてこれからの家族のありかたが行き着くであろう姿を実に自然な形で私達の前に繰り広げてみせた。」ここに現実をリアルに見ることによって普遍性を獲得することが出来たのである。しかし現代は旧来の家族制度はとうの昔に崩壊しており、今さら家族制度の崩壊する様を語ってみても新鮮さも驚きもなく陳腐な作品とならざるを得ない。

小津作品があまりに傑出した作品であり、名声も高かったことからこの作品に制約されて山田洋次の「東京物語」を作ることに失敗したのではなかろうか。

山田洋次の「東京物語」は小津作品に捕われることなく現実を切り取って自分の東京物語をつくるべきであった。

過去のリメイク作品のほとんどが失敗に終わっているのは過去の作品をなぞり、斬新な視点を見失っていたから外ならないこの作品も同じ轍を踏んだことになったと思われる。