朝日新聞 作家 高橋源一郎 文章より

3.11から一年半近くが過ぎてぼくたちの生きているのは欠陥に満ちた社会であったことが多くの人達の共通の認識になりつつあるように思う。それではどうすればいいのか、どんな社会をつくればいいのか。首相官邸の前に何万、何十万もの人たちが集まる大規模なデモだ。
デモで社会が変わるかと問う人はいる。柄谷行人こう答える「デモで社会は変わる。なぜならデモをすることで人がデモをする社会に変わるからだ」と引用している。選挙による代議制が民主主義であるとの共通認識は昨今の国会の体たらくで全く崩壊した。「しかしデモによってもたらされる必ずしも幸福な社会とは限らない」と続く(佐藤卓巳)
「ナチ党が主導したデモや集会は独裁と暴力を支えるものだったからだ。それを日常化したのが第3帝国である」と。 
しかしデモに参加しての感想は皆実に楽しそうであったことで、自分達が社会の変化に直接参画しているという今まで味わったことの無い楽しさであったのではないかと思われた。

 民主党政権は情けないが、自民党時代では決してなかったこと、国民の声を聞き原発を見直をそうとしている事である。それだけでも政権交代の甲斐があったというべきである。
オスプレイ導入が阻止できれば日本の民主主義の新しい幕開けとなるだろう。