和田 大諷

東京都 葛飾区金町在住

佛画・書・刻字・篆刻を制作。

個展は都内、ひたちなか、米国のロスアンゼルス、ロシアのサンクトペテルブルグで開催、20数回に及ぶ。

過去の個展は展示会の項目をご覧ください。

 

鳩居堂「和田 大諷 の個展」終了の

お知らせ

  2022年4月の第7回の個展を

  持ちまして個展開催は終了と

  致すことになりました。

  

  これ迄度々個展に足を運ん

  で下さいました皆様に心より

  お礼申し上げます。

 

  作品の作成および発表は本

  ホームページにてこれ迄通

  り行います

  引き続きご覧くださいます

  ようお願い致します。

     2023年 1月 1日

     

 

   

著 書

 2014年2月

  「大諷の映画狂時代」

  2018年1月「大諷のへそ曲り

            読書日記」

  2019年7月  「大諷の観音の道」

  2020年11月  「大諷の無辺楽事」

  2021年11月「続 ・大諷の無辺楽事

         ボクシング編」

  2022年 10月

          和田大諷「金泥の世界 」

 

ボクシングは若い頃からのファンにして、頭の中に過去の試合やボクサーの名前が詰まっている。

毎週月曜日のTV観戦記の記事は公平な目での厳しい批評が面白い。世界戦代表的試合は殆ど欠かさずアップしています。

 

 

アミール・カーン対ダニー・ガルシア戦

8月13日
前WBA・IBF、Sライト級チャンピオン アミール・カーン(英)パキスタン出身28戦26勝18KO 2級でキング・カーンと呼ばれ母国イギリスを始めとして絶大なる人気を持ち次世代のスーパースターとも目されている。25才。


 対戦相手はWBC、Sライト級チャンピオン ダニーガルシア(米)プエルトリコ出身23戦全勝14KO 24歳で戦前のオッズは4対1でカーンと、まず妥当なものであった。
 
初回カーンは自慢のスピード豊かなパンチを繰り出し主導権を握ったが、2回スピードに慣れてきたガルシアは戦前の作戦か相手のパンチをよけずに同時に多少遅れても自分も打つという戦法で対抗した。1990年代にバンタム級からフェザー級で長く活躍した強豪ウィルフレッド・バスケス(シニア)を思い起こさせるような戦い振りであった。
 
カーンは数試合前に戦って一躍名を挙げた90%を越すKO率の強打者、マルコス・マイダナと対戦し序盤で右フックのボディーブローでダウンを奪って判定勝ちを収めたものの後半マイダナの猛反撃にあいKO寸前に追い詰められた。マイダナに序盤のダウンのダメージが無ければKOされていたであろう。
しかしカーンはこの戦いで自分のパンチに自身を持ったことから打ち合いになっても充分勝てると判断して戦いに挑んだ。
 
3回、カーンの右フックに合わせて放ったガルシアの左フックー閃カーンはダウン、深いダメージを負ったカーンは4回一方的に打たれてTKOに敗れたカーンのパンチは速いが、その分相手に与えるパンチ力は自分の思う程強くはなく、乱戦になった場合今回のようにカウンターを狙われた場合には十分に有りうることではあったのである。
これで今後のカーンのスーパースターへの道は極めて厳しくなったといわざるを得ない。
ガルシアは前戦でWBC、Sフェザー級チャンピオンであった歴戦の勇エリック・モラレスをKOしてチャンピオンとなり、ついでカーンを破って一気に知名度を上げたが、この戦い振りは危険が多く、カーンよりもパンチ力がある又は速いジャブを持った相手には苦戦を免れないと思われる。