和田 大諷

東京葛飾区金町在住

佛画・書・刻字・篆刻を制作

20数回の個展を都内、ひたちなか、ロスアンゼルス、サンクトペテルブルグで開く。過去の個展は展示会の項目をご覧ください。

 

次回鳩居堂での個展は2019年4月2日(火)から7日(日)の予定です。

 テーマのひとつが「紫式部日記」を紺紙銀泥の巻子にまとめたもので、これまでの文字より半分の細字にして上・下を一巻に纏めることが出来た。

なお 恒例の東大名誉教授大場 秀章先生の講演内容も「紫式部日記」と植物がテーマとなります。

 

著作 2014年2月

    「大諷の映画狂時代」

   2018年1月「大諷のへそ曲り

     読書日記」

 

ボクシングは若い頃からのファンにして、頭の中に過去の試合やボクサーの名前が詰まっている。

毎週月曜日のTV観戦記の記事は公平な目での厳しい批評が面白い。世界戦代表的試合は殆ど欠かさずアップしています。

 

 

舞踏会の手帳 クリスチーヌ役のマリー・ベル

マリー・ベル
舞踏会の手帳のマリー・ベル

「舞踏会の手帳」は1937年監督ジュリアン・ディビュビュエの作品。
第二次大戦前夜に近づいてくるに従いより沈殿した形でペシミズムに満ちた作品を描き出すようになる。
主人公クリスチーヌは若くして夫を失い、コモ湖畔に暮らしていたが若い娘時代社交界にデビューした時に踊った相手の名前を記した舞踏会の手帳を見つけその手帳を頼りに、踊った相手を探す旅に出るオムニバス形式になっている。
 
昔の甘美な思い出と現実の冷厳さが巧みに語られ、ロマンチシズムとリアリズムがうまく噛合った作品となっている。しかも時の名優ルイ・ジューヴェ、アリ・ポール、ピエール・ブランシャールとフェルナンデルが脇を固めている。マリー・ベル、時に37歳大人の女性の気品ある美貌で知られ高校生の頃憧れた女優である。他にフェデー監督の作品「外人部隊」で一人二役を演じている。
 
彼女は後年レジオン・ドヌール勲章を対ナチ・レジスタンスで授けている。
本人は社会的に成熟した大人の人格を持った立派な人であったようである。
又同監督の作品「にんじん」でそばかすだらけのにんじん役で一躍有名になったロベール・リナンは最終盤で彼女の最も愛した人の忘れ形見として社交会に送り出されるが、彼もレジスタンスでナチに銃殺されている。両者とも役者のみならず社会的に生きる、自立した人格を堅持し、決然として生きた誇り高い人達であった。