和田 大諷

東京葛飾区金町在住

佛画・書・刻字・篆刻を制作

20数回の個展を都内、ひたちなか、ロスアンゼルス、サンクトペテルブルグで開く。過去の個展は展示会の項目をご覧ください。

 

次回鳩居堂での個展は2019年4月2日(火)から7日(日)の予定です。

 テーマのひとつが「紫式部日記」を紺紙銀泥の巻子にまとめたもので、これまでの文字より半分の細字にして上・下を一巻に纏めることが出来た。

なお 恒例の東大名誉教授大場 秀章先生の講演内容も「紫式部日記」と植物がテーマとなります。

 

著作 2014年2月

    「大諷の映画狂時代」

   2018年1月「大諷のへそ曲り

     読書日記」

 

ボクシングは若い頃からのファンにして、頭の中に過去の試合やボクサーの名前が詰まっている。

毎週月曜日のTV観戦記の記事は公平な目での厳しい批評が面白い。世界戦代表的試合は殆ど欠かさずアップしています。

 

 

デートリッヒ・ボンへッファーについて

11月号の「図書」にディトリッヒ・ボンヘッファーについての文章があった。

森本あんり氏の「過去との遭遇」である。中にポーランドのボロッワフにあるボンヘッファーの一家の住んだ家が今でもあるとのこと。

因みにボンヘッファーはドイツの神学者で、反ナチ闘争からヒトラー暗殺を企てて捕らえられ、終戦直前に処刑された牧師である。

 

ボンヘッファーについては1998年12月2日死去した友人高橋祐次郎(ドイツ文学者、翻訳家)が力をいれてその生涯を追っていた人物であり「ボンヘッファーの生涯」「ボンヘッファー、マリーア婚約者との往復書簡」「日曜日、獄中小説草稿」「クリスマスの奇蹟」を翻訳している。

 

同じキリスト者として強い共感を懐いていた氏にボンヘッファーの足跡を追ってドイツ、ポーランド行きを勧められたことを思い出す。ドイツでの感想にビールとアスパラの美味だったことも語っていた。

ボンヘッファーの著書は神学者としての真摯な生き方とキリスト教についての神学的研究には無神論者の私としても衿を直さずにはおかない。人格者であったことが理解できるのである。

 

友人の高橋氏がいなければ読むことのなかった著作の数々であった。「過去との遭遇」の後半に「1933年にヒトラー政権が成立すると「新しいドイツ民族を総統の意志に従って創成する」ことを目的として、プロタガンダ運動のための巨大な円形劇場を建設。現在も残る円形劇場には小学生ぐらいの一団が登って来ており、先生の話では「ヒトラー時代に第3帝国の・・・・」とかなり本格的な歴史の授業を展開していた。

 

ここには「自虐史観などという言葉は浮かんでこないと、それを見据えて将来を拓こうとする自覚的な意志を要求するのである」と述べている。日本の権力者が戦中の日本軍の残虐な行為の数々を取り上げることを「自虐史観」と呼び、これを隠蔽し戦争の出来る国へと突き進んでいる方向とドイツの行き方といかに異なっているかが歴然としている。